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国際楽譜ライブラリープロジェクト
【課題曲と演奏について】
注意事項(必ずお読みください)
1.課題曲はどの版を使用しても結構です。
2.暗譜演奏してください。
3.自由曲で制限時間を越してしまう場合、1番カッコ繰返しなし。
4.D.C.(ダ・カーポ)、D.S.(ダルセーニョ)は有りで、制限時間の調整をとること。
5.参加者ご自身が、進行に支障なく取り付けられることを条件に、イスの滑り止めの使用を許可します。
6.本選に於いて、演奏順序は自由です。
7.予選の演奏順序は、部門ごとになりますので、申し込み後にお知らせ致します。
(会場案内地図・アクセス方法を郵送します。)
8.本選の演奏順序は、部門ごとに当日抽選とする。
9.予選の合否結果は、各自にすべて郵送にてお知らせします。
10.参加者の氏名は公表せず、本選最終結果での入賞者氏名を公表する。
11.【ペダル】予選・本選小学生の希望者は、主催者が用意する補助ペダルを使って演奏することができます。なお、ペダルを使わないで足台を必要する場合、補助ペダルを足台としてお使いいただきます。
12.初級部門の方はペダルの操作にかかわらず、申込書の所定欄に補助ペダルまたは足台の使用の有無を必ず記入してください。
持ち込みも可能ですが、付き添いの方が設置して下さい。
13.やむを得ず棄権する場合は、必ず速やかに所定の緊急連絡先に連絡すること。
14.申込み後のキャンセルおよび棄権の場合の払い戻しはいたしません。
15.参加に関わる交通費、宿泊費等の費用は参加者負担。
16.演奏著作権は本コンクールに於ける著作権は、本コンクール実行委員会に属する。
17.前回本コンクール本選出場者は、予選審査を免除。
18.参加は本コンクールグランプリ第1位に該当しない者とする。
簡単な曲目解説
初級 予選課題曲
聖母の御子(カタルーニャ地方の民謡)
アントニオ・ ルイス=ピポAntonio Ruiz-Pipo(1934~1997)ピアニスト、作曲家、スペインのグラナダ生まれ、その後フランスに帰化する。彼の作品としては、特にナルシソ・イエペスのために作曲された「歌と踊り第1番」が大変有名です。
さて、《コプレオス》とは「民謡集」を意味し、10曲からなる組曲です。フェデリコ・モンポウも「歌と踊り」で同じようにスペイン民謡を取り入れて作曲しています。難易度はバイエル程度で、初級~専門家でも楽しめます。この曲はカタルーニャの大変有名なクリスマスキャロルです。「幼子イエス様に何をプレゼントしましょう。干しぶどう、イチジク、くるみ、それともオリーブ」と歌われます。メロディーは充分に心をこめて歌い、指示された強弱はきちんと弾きましょう。語りかけるように演奏すると良いでしょう。最後のsuave とは「柔らかに、甘美に」の意味です
初級 本選課題曲
イサーク・アルベニスIsaac Albéniz (1860-1909) スペインの作曲家
秋のワルツ№2 L'Automne-Valse,
Op.170
彼の生涯はどうも謎が多く「数多くの冒険譚」などのエピソードはどうも存在しなかった模様で、最近新しい研究による伝記が出版されたとか…なかなか人騒がせな人物であったようです。しかし、驚くべき神童であったことは間違いなく、4歳で最初のコンサートを行い、9歳で作品を発表するなど熟練と経験を幅広く積んでいたのです。秋のワルツ№2はアルベニス29才頃の作品です。イントロダクション・№1・№2・№3のワルツ・コーダとの構成です。甘くはじまるテーマ、そして次のsotto voceからはひそやかで少しワクワクと・・・。とても可愛らしい曲です。指使いに気をつけましょう。
初版はUnión Musical Española, (1914)
中級 予選課題曲
ホアキン・トゥリーナJoaquín Turina(1882-1949)スペイン作曲家
フィエスタ(祭り)Fiesta Op.52-7《ミニアチューラ》[Miniaturas]より
トゥリーナ作品の多くは、伝統的なアンダルシアの民俗音楽に影響されている。19世紀末から20世紀初頭のスペインの作曲家が、おおむね特定の創作ジャンルに偏りがちだったのに対して、トゥリーナはほぼすべてのジャンルを走破し、なおかつ教育者や理論的な著作家としても活躍し、創作量の豊穣さでも群を抜いています。このフィエスタ(祭り)Fiestaは八分音符で連打されてE音や11小節目から刻まれるリズムは、踊りの細かく靴音を鳴らす妙技(サパテアード)を表す。
3~4小節のリズムはフラメンコギターの手拍子です。15小節目~長く伸ばすメロディーはフラメンコ独特のしわがれ声で歌う(カンテ)です。
中級 本選課題曲
エンリケ・グラナドスEnrique Granados(1867-1916)スペインの作曲家。
《スペインの民謡による6つの小品》より 第6番 サパテアードZapateado
スペイン民謡に基づいた6曲のピアノ小品と前奏曲から成ります。
前奏曲Preludio 1.はるかな思いAñoranza 2.どんちゃん騒ぎの響きEcos de la parranda 3.バスク地方の歌Vascongada 4.東洋風の行進曲Marcha
oriental 5.サンブラZambra 6.サパテアードZapateado
サパテアードZapateadoとはスペイン南部,アンダルシア地方の舞踏。つま先とかかとを踏み鳴らす八分の六拍子の踊り。フラメンコで足を踏み鳴らす動きです。
上級 予選課題曲
イサーク・アルベニスAlbéniz, Isaac (1860-1909) スペインの作曲家
《2つの性格的小品(2つのスペイン舞曲)》よりホタ・アラゴネーサ
Jota aragonesa de [Deux Morceaux Caracteristiques(de [Deux Danses Espanoles]Op.164)] T.94A
アルベニス没後、出版社の手で(スペイン組曲)に組み込まれ、アラゴンとして広く知られるようになった。リズムはわかり易い三拍子で、和音進行も主和音と属和音の交代が繰り返される言うな単純なものとなっている。途中でコプラ(短詩形をとる民謡)が歌われるのもホタの典型的な形だが、ホタのコプラは絞り出すようなフラメンコのカンテとは違い、真っ直ぐに澄んだ高音で朗々と歌い上げる。そんなホタの雰囲気が十分に生かされた作品である。
上級 本選課題曲
エンリケ・グラナドスEnrique Granados(1867-1916)スペインの作曲家。
《ロマンティックな情景》[Escenas romanticas]より3番 レントLento
グラナドスがピアニスト、作曲家、指揮者、教育者として幅広く活躍していた中期に作曲された傑作です。この曲集は6曲(Mazurka・Berceuse・Lento・Allegretto・Allegro appassionato・Epilogo)から構成されており、それぞれの曲が香り豊かな個性を持ち、優雅で歌心に満ちた魅惑的な作品となっています。スペインの初版、及びその復刻版には楽譜の不備が非常に多く、楽譜の解読は困難を極めるものですので改訂版を参照してください。レントLentoのこの曲は、「遅く、恍惚と」という意味の指示が添えられています。ト長調の4分の3拍子で書かれているこの曲を、グラナドスは「詩人と夜鳴きウグイス」と呼んだらしいのです。
アマチュア 予選課題曲
ホアキン・トゥリーナJoaquín Turina(1882-1949)スペイン作曲家
《スペインの女たち(第2集)》[Mujeres
Españolas 2]より 花売り娘La florist Op.73-2
1.La gitana enamorada愛らしジプシー娘 2. La florista花売り娘 3. La senorita que bailaお嬢さんの踊り 4.La
Murciana guapa美しムルシアの娘 5. La alegre Sevillana陽気なセビージャの娘、から構成されている。スペインの各地方の娘たちを愛らしく表現している作品です。作風は、伝統的なアンダルシアの民族音楽に強い影響を受け、グラナドスの詩的な様式に類似している。スペインとヨーロッパ音楽を融合させることに力を注ぎました。作品では心理描写的な作品が多くあります。
アマチュア 本選課題曲
イサーク・アルベニスAlbéniz, Isaac (1860-1909) スペインの作曲家
《夢》[Rêve]より第3番 愛の歌Chant D’Amour Op.201-3,T.99C
1.子守歌Berceuse 2.スケルツィーノScherzino 3.愛の歌Canto
de amor
3曲からなる《夢》という組曲の終曲、愛の歌Canto de amorは、当初この3曲は【Sueños Op.101bis】作品101と印刷されて出版されましたが、その後作品201に訂正され、さらにアルベニスの没後には「10曲のコレクション」として〈四季〉や〈タンゴ〉などと共に出版されました。冒頭にAppassionata(情熱的に)と指示されているとおり、情熱的でスペインらしい愛の歌です。充分な歌い回しを心がけ、裏拍で奏する伴奏、そして裏拍から始まる旋律は、はつらつとした若々しさ、また戸惑いもあります。即興的な感がありますが、情熱的な愛の詩を奏でています。
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